研究分野
NEXIPイニシアチブの一環として、「基盤チーム型」「ボトルネック課題解決型」「新発想型」3つのメニューを実施しています。
原子力政策で示された重点的に取り組むべき課題に対して、解決の糸口となるように「特定課題推進型」のメニューを令和6年度より設けました。
なお、年度によって募集のないメニューがあります。
基盤チーム型
「基盤チーム型」は、原子力分野のイノベーション創出に向け、我が国の原子力技術を支える基礎・基盤研究を戦略的に進めるため、重点的に取り組むべき研究テーマに対して、産学官の知見を結集して取り組むチーム型の研究開発を支援するメニューです。基盤チーム課題の例示としては、燃料・材料分野、プラント分野、システム分野、再処理・核変換分野等、幅広い分野を横断的に活用した研究開発を推奨します。研究開発の実施にあたっては、産業界や社会のニーズを的確に捉えた目標を設定し、社会実装へ向けた具体的な計画を立ててください。また、人文社会科学を含め、他分野からの知見を積極的に導入し、異分野融合が推進されることを期待します。
ボトルネック課題解決型
「ボトルネック課題解決型」は、新たな技術の社会実装を目指す上で、ボトルネックとなっている課題に対し、解決を図るための基礎・基盤研究開発を実施します。研究開発の実施に当たっては、社会実装までの道筋を明確に提示し、研究成果や得られた知見が確実に産業界へフィードバックされることが重要であり、そのために必要な研究体制についての検討が求められます。産業界が有する実用化ノウハウ・的確なニーズ把握能力と、学術界が有するより先端的・基礎基盤的な研究開発能力を融合し、将来必要とされる原子力システム実現のボトルネックとなっている課題解決に資する研究開発の実施を期待します。
特定課題推進型
今後の原子力政策についての方向性が「原子力利用に関する基本的な考え方」として令和5年2月28日に閣議決定されました。本メニューはその中で重点的に取り組むべき個別課題に対して、まだ基礎基盤技術が確立されていない研究内容を支援し、解決の糸口となることを目指すものです。具体的なテーマとして以下2つを取り上げます。
【特定課題推進型の具体的なテーマ】
① 核燃料物質安定化処理技術等の確立
これまでの研究活動等で生じた多種多様な化学形態の核燃料物質(少量)について、処理方法等が定まっていない状況であるため、安定化処理技術等を確立することで、核燃料物質の迅速かつ容易な処理等を実現することに期待します。② 原子炉を用いた医療用RIの製造/活用
令和4年にアクションプラン※で示された通り、主に医療分野で診断/治療に活用されているラジオアイソトープ(RI)は輸入に多く頼っている状況であり、供給の安定化、経済安全保障の観点からも国産化が望ましいです。そのために、原子炉を用いて国産のラジオアイソトープを効率的に製造できる技術に期待します。
※2022年5月31日原子力委員会 医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプラン
新発想型
「新発想型」においては、原子力分野のイノベーション創出を目指す挑戦的・ゲームチェンジングな基礎・基盤研究を幅広く実施します。技術の新規性や本研究開発で得られる成果が社会の課題解決にいかにインパクトを与えることが出来るかを重視するメニューです。
研究課題の紹介
令和6年 | |
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令和5年 | |
令和4年 | |
令和3年 | |
令和2年 | |
令和元年 | |
平成30年 | |
平成29年 | |
平成28年 | |
平成27年 | |
平成26年 | |
平成25年 | |
平成24年 | |
平成22年 | |
平成21年 | |
平成20年 | |
平成19年 | |
平成18年 |
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平成17年 |