平成18年度採択課題
革新技術創出型研究開発(革新的原子炉技術)
No. |
研究開発課題名 |
研究代表者 |
所属機関 |
開発期間(年) |
概要 |
1 |
液体金属熱流動評価のための高速度3次元直接計測技術開発 |
岡本 孝司 |
東京大学 |
3 |
液体金属冷却炉の炉心熱流動評価手法の信頼性向上と上部構造部における高サイクル疲労評価のための、液体金属流れを対象とした高時間分解3次元計測技術を開発する。この手法は3次元中性子トモグラフィ技術と、ダイナミックPIV技術を組み合わせた世界初の3次元液体金属流動の直接計測法であり、熱流動評価の質の向上に資する。
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2 |
液体金属中で適用可能な摩擦撹拌接合補修技術の開発 |
加藤 潤悟 |
三菱重工業株式会社 |
3 |
液体金属冷却炉の原子炉容器内機器(主として原子炉容器内面、炉心支持構造物)に万一欠陥が生じた場合に、軽微な欠陥の段階で炉心退避、冷却材ドレンをすることなく、液体金属環境で補修することのできる世界的にも開発例のない技術を開発する。
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3 |
ナトリウム流動の可視化による高速炉気液界面・速度場の計測制御 |
福田 武司 |
大阪大学 |
3 |
ナトリウム冷却炉における熱流動現象の解明と制御を目的として、極紫外領域のレーザーに対してナトリウムが「透明」であることを利用したナトリウム流動の可視化計測を実証する。これに基づいて、流速場の測定やコンパクトで安全性と経済性の高い炉の開発に必須となる自由液面でのガスの巻込み条件評価を行って実用に供するとともに理論的基盤を構築し、速度場の能動的な制御手法を確立する。
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4 |
ナトリウム中の目視検査装置の開発 |
山下 卓哉 |
日本原子力研究開発機構 |
3 |
ナトリウム冷却炉は高速増殖実用炉の有力候補の1つであるが、液体金属ナトリウムは不透明であるため、ナトリウム中にある機器や構造物の検査が困難である。本研究では、ナトリウム中にある機器や構造物の変形、破損等の確認、欠陥の検知、欠陥補修時の確認などが行える、圧電素子を用いた超音波式の目視検査装置の開発を行う。
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5 |
長寿命プラント照射損傷管理技術に関する研究開発 |
青砥 紀身 |
日本原子力研究開発機構 |
3 |
炉容器や炉内構造物等比較的低放射線環境に長時間曝され、かつ寿命中交換が困難な鉄鋼材料構造物の設計評価のみならずプラント稼働後の経年評価や保全においても統一的な管理を可能とする照射損傷評価指標を確立するとともに、この提案指標に基づく損傷監視技術の開発を行う。
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6 |
水素化物中性子吸収材を用いた革新的高速炉炉心に関する研究開発 |
小無 健司 |
東北大学 |
3 |
本研究開発では、酸化物燃料を用いたナトリウム冷却炉の経済性向上のため、高速中性子に対して高い制御能力を持つ水素化物中性子吸収材を用いた制御棒及びバーナブルポイズンを開発することで新しい高速炉の炉心制御技術を確立する。
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注)採択時点での情報です。 |