研究開発課題名:不確実性を考慮した原子力システム研究開発評価法に関する研究
代表研究者(研究機関名):塩谷 洋樹 (独立行政法人日本原子力研究開発機構)
研究期間及び予算額:平成 18年度〜平成 20年度(3年計画) 29,470千円 |
項目 |
要約 |
1.事後評価 |
(目標達成度、研究開発計画、成果等)
【目標の立て方】
- 本研究の目的、目標設定は適切であったと判断する。
- これまでに評価方法が確立していなかった分野に、定量的客観的な評価法を持ち込もうとした試みを評価する。
【研究開発計画】
- 概ね適切な計画であると思われる。
- すべての研究項目を並列で処理しているが、もう少し細かい開発計画を立てるなどして、メリハリをつける方策もあったかと思われる。
【目標達成度】
- 研究目標は達成されたと判断する。
- ただし、評価手法の妥当性について何らかの検証例があると良い。
【研究開発成果】
- 研究としては一定の結果・成果が出ていると判断する。
- しかしながら、これをただちに現実のケースに適用するには至っていないように思われる。評価法の開発には、その検証が必要と思う。
【研究開発の波及効果】
- 新分野を切り開いた点に着目すれば、今後のこの分野の発展につながる可能性はあると考える。本手法は原子力以外の分野にも概ね使えるものと思われる。
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2.総合評価
評価: |
- 不確実性を内在する次世代原子力システム実用化にとって極めて重要な、費用対効果に着目した評価技術とマネジメント手法を開発し、その手法を用いて、研究開発戦略を提案しており、優れた業績が挙げられている。今後、過去のデータ等に基づく妥当性検証がなされると、本手法の有効性と結果の説得性が補強されると考える。
- 再処理やFBRシステムの核不拡散の観点からの制約に関する検討は重要であると思われるが、これを世界モデルの中に入れる検討も必要と思われる。
- FaCT計画などのマネジメントに、本手法の成果を是非反映して欲しい。
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3.その他 |
なし
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