原子力システム研究開発事業 −基盤研究開発分野−
革新技術創出型 事後評価総合所見
評価の概略 | |
研究開発課題名(研究機関名): 液体金属熱流動評価のための高速度3次元直接計測技術開発 (国立大学法人東京大学)
研究期間及び予算額:平成18年度〜平成21年度(4年計画) 240,446千円 |
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項目 | 要約 |
1.研究開発の概要 | 液体金属冷却型高速増殖炉の炉心熱流動評価手法の信頼性向上と上部構造部における高サイクル疲労評価のため、液体金属流れを対象とした高時間分解3次元計測技術を開発し、詳細データベースを構築する. この手法は3次元中性子トモグラフィ技術と,ダイナミックPIV技術を組み合わせた世界初の直接計測法である。 |
2.総合評価 | 水流動場における、燐光寿命を用いた温度計測手法と粒子画像流速法を組み合わせた温度速度相関計測システムは、従来にない新しい計測手法であり、その開発に成功したことは、熱流動評価技術分野での新たなブレイクスルーにつながる優れた成果として、高く評価できる。JRR-4の運転停止に伴って、液体金属流動場での速度・温度計測に関するより発展的なデータを得るには至らなかったものの、開発したDNCT(Dynamic Neutron Computer Tomography)解析システムを使った計測結果から、3次元温度速度相関計測の可能性を示すなど優れた成果を挙げており、世界トップレベルの計測技術として、新しい技術展開が期待できる。 |
S)極めて優れた成果を挙げ、今後の展開が大いに期待できる。 A)優れた成果を挙げ、今後の展開が期待できる。 B)成果の一部は得られてないが、他は相応の成果を挙げている。 C)成果の多くが得られておらず、一部についてのみ相応の成果を挙げている。 D)成果がほとんど挙げられていない。 |